防犯を相談する

鍵屋さんに防犯診断をお願いすることもできます。
防犯診断というのは自分の家をチェックしてもらって、弱点を見つけてもらい、そこをカバーするのにはどのような対策をしたらいいのかアドバイスをもらうことです。
一度でも空き巣に狙われたことがある人や、不安がある人は一度お願いするといいかもしれません。相談だけなら無料でしてくれる業者さんもあります。

自分の家を客観視するのは難しいことです。自分たちからみると問題なく思える家でもプロの視点でみると様々な問題が出てくることもあります。

例えば、ガーデニングが好きで庭木が伸び放題になっている家庭。
世話をする人がいなくなって雑草が生い茂っている家庭は要注意です。
植木や雑草が空き巣の隠れ蓑になってくれるので空き巣にとっては好条件の家なのです。
見通しが悪くなるような要素があるのならなるべく排除したほうがいいでしょう。

また、フェンスや塀にも要注意です。家のプライバシーを守ってくれるので安全な用に思われます。
しかし、これも死角を作ってしまうものです。外から見えにくくなってしまいますし、空き巣がよじ登って2階に侵入するのを助けてしまうこともあります。

庭から防犯対策を改めるのでしたら玉砂利を敷くのをおすすめします。
足を踏み入れるだけで80dbほどの大きな音がたちますので空き巣は避ける傾向があります。
風で吹き飛んでしまうような軽い砂利ではなくそれなりの重量があって大きな音がたつものを使うのがおすすめです。

勝手口

家のいろいろな箇所の防犯対策について紹介してきました。
今回はつい見落としがちな勝手口の対策について紹介したいと思います。

勝手口から空き巣に入られてしまうのではないかと不安になることあありませんか?
特に築15年以上経過しているような家に住んでいる人というのは勝手口のドアがフラッシュドアであったりガラスドアであったりすることが多く、そういったタイプのものは空き巣から狙われやすいです。
ガラスを割られたり、ドアに穴を開ければ簡単にサムターン回しができてしまうので防犯性がとても低いのです。
また、勝手口に簡単に外部の人がアクセスできるような立地になっていたら特に防犯の強化を試みたほうがいいかもしれません。

ガラス破りやパネルの打ち破りを防ぐための対策としては勝手口をリフォームしてしまうのが一番手っ取り早いです。
上げ下げ勝手口ドアが防犯性が高くておすすめです。
格子状になっているため、換気のために開けたい時はドアを開けなくても通風することができます。

汎用ガラスドアやフラッシュドアなど防犯的に安心感が低いものはこういったものに交換した方がいいと思います。
汎用ドアというのは勝手口のほか、様々な建築物に使われているドアのことです。
事務所や店舗の出入口であったり浴室やアパートのドアとしても使われていることがあります。
10年以上昔は一般的に使われていたものでしたが現在の防犯基準と照らし合わせるとあまりおすすめはできないものです。

ツーロック

玄関に補助錠をつけてツーロックにするのは今や当たり前のことになっています。
警察でもワンドアツーロックを推奨しています。鍵がひとつしかついていない家は泥棒に狙われる可能性が非常に高くなるそうです。

補助錠はどんな鍵でもいいというわけではありません。
取り付ける鍵は住人の希望や玄関ドアのタイプによって変わってきます。
最近ではドアも最初から補助錠の取り付けに適した作りになってきているようです。
そういったものは大抵どんな補助錠でも取り付けることができます。
ただ、主錠と別の鍵にしてしまうと鍵を二本持ち歩かないといけないことになってあける時も面倒ですので2つの鍵を統一して一本の鍵で開けられるようにするのが便利です。

最近ではツーロックではなくスリーロックにする人も出てきているそうです。
3つ目の鍵として電子錠を選ぶというケースもあります。後付できる電子錠もありますのでそういったものがおすすめです。
家族の状況によっては電子錠はとても便利です。
例えば夜中勝手に徘徊してしまうお年寄りがいるご家庭でしたら電子錠の設定で内側から開けられないようにすることもできます。
また、手先が不自由な人にとっても扱いやすいのでそういった意味でもおすすめの鍵です。

引っ越し時

引っ越しの時の防犯対策は鍵屋に相談することをおすすめします。
基本的には引っ越しして新しい家に入るときは鍵交換をすることが一般的です。
しかし、これまで住んでいた家ではあまり考えていなかった防犯対策についていい機会ですので考えなおしてもいいかもしれません。

防犯性の高い鍵に交換するとある程度の安全は確保されます。
しかし、家の環境や家族構成などによってはそれ以上の配慮が必要になってくることもあります。

例えば、家の前の道が人通りが多いのであれば門扉にもしっかり鍵をつけておく必要があります。
裏口もひと目につきやすいのであれば勝手口まで補助錠をつけたりして対策をしておくといいでしょう。

用心深い人は玄関先などに防犯カメラを設置している人もいます。
センサーライトも夜の防犯用には便利です。

防犯対策をしっかりしようと思ったらそれなりにお金がかかります。
しかし、泥棒に入られてせっかくの新居を荒らされてしまうことを考えれば防犯対策にお金をかけたほうが絶対に得です。
引っ越しの時はなにかとお金がかかるというのが気がかりであればしばらくして落ち着いてからでもかまいません。
住んでみてから家の弱点などもわかってくることがあると思います。
とりあえず鍵交換だけは先にやっておくようにしてください。